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洪水浸水想定区域の面積比とは何か

安住マップが「洪水」として出している数字は、想定最大規模(L2)の降雨で浸水が想定される区域の面積を、その市区町村の面積で割った比率です。ハザードマップポータルサイトのラスタタイルを、国土数値情報の行政区域で切り出して集計しています。単位は面積であって、被害額でも浸水深でもありません。

全国 1892 市区町村の中央値は 7.5% で、面積比 90.0% 以上、つまり市域のほとんどが浸水想定区域に入る市区町村が 43 件あります。最も高いのが 埼玉県蕨市(100.0%)、面積比 0.0% の市区町村は 178 件です。低地に市街地が集まる自治体ほど高く、山地を多く抱える自治体ほど低く出ます。

市区町村都道府県洪水地価地震
渋谷区東京都21.8%1,595,000 円/m250.7%
目黒区東京都23.5%1,095,000 円/m248.5%
文京区東京都24.6%1,210,000 円/m264.7%
豊島区東京都25.1%758,000 円/m239.1%
練馬区東京都26.4%451,500 円/m244.0%
港区東京都27.3%2,320,000 円/m244.6%
新宿区東京都28.4%954,000 円/m249.5%
杉並区東京都29.7%640,000 円/m260.9%
世田谷区東京都31.8%738,000 円/m244.5%
品川区東京都34.2%928,000 円/m253.1%
中野区東京都35.9%700,000 円/m253.4%
千代田区東京都41.8%3,680,000 円/m254.4%
板橋区東京都43.1%492,000 円/m254.3%
大田区東京都45.2%575,000 円/m263.7%
江東区東京都52.4%560,000 円/m278.1%
北区東京都58.8%566,000 円/m263.2%
中央区東京都65.2%1,685,000 円/m250.5%
江戸川区東京都78.1%419,000 円/m289.5%
台東区東京都80.2%996,500 円/m248.7%
葛飾区東京都90.3%368,000 円/m277.1%
足立区東京都92.6%328,000 円/m284.0%
墨田区東京都92.7%591,000 円/m257.0%
荒川区東京都94.5%546,500 円/m280.4%

この表の読み方

この表は東京 23 区を面積比の低い順に並べたものです。いちばん低いのが 東京都渋谷区(21.8%)、いちばん高いのが 東京都荒川区(94.5%) でした。台地の上にある区と、荒川・隅田川に挟まれた低地の区がきれいに分かれます。同じ「東京 23 区」でも、洪水に関しては別のまちだと考えたほうが実態に近くなります。

面積比は居住地の分布を加味していません。市域の大半が浸水想定区域でも、住宅の多くが高台にあることはありますし、逆に面積比が低くても駅前の市街地がまるごと区域内ということもあります。面積比は「まちの地形の傾向」を掴む指標で、住所ごとの判断には使えません。

面積比が低い自治体を候補にした後は、必ずハザードマップポータルサイトの「重ねるハザードマップ」で、その住所に洪水・内水・土砂の各レイヤーを重ねて確認してください。市区町村の詳細ページからは、地点を指定した状態でハザードマップポータルサイトを開けます。

読むときの注意

浸水想定区域は、河川管理者が指定した河川についてのみ公表されています。指定の無い中小河川や下水道の内水氾濫はこの面積比に含まれないため、比率が低くても浸水しないとは言えません。

集計はズーム 12(1 画素およそ 31m)のタイルを行政界で切って行っています。境界に接する細い区域は画素の中心で判定するため、実際の区域と数 % のずれが出ます。

想定最大規模(L2)は、計画規模(L1)よりはるかに大きい降雨を前提にした「最悪の場合」です。L2 の区域に入っていることは、毎年その深さまで浸かるという意味ではありません。

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