候補の町を絞り込む手順
全国には 1,892 の市区町村があり、すべてを見比べることはできません。そこで、条件を 1 つずつ足して候補を減らしていきます。この記事では例として、洪水の面積比、地震の確率、地価の標本数、東京駅からの距離の 4 つを順に足し、そのたびに何件残るかを実データで数えました。
条件なしの 1,892 件は、洪水の面積比が 5.0% 以下で 782 件、さらに地震の確率が 30.0% 以下で 544 件になります。ここから地価の標本が 4 件以上ある町に限ると 126 件、さらに東京駅から 150km 以内に限ると 11 件です。
| 段階 | 条件を足す | 残る市区町村数 |
|---|---|---|
| 1 | 全国の市区町村 | 1,892 |
| 2 | 洪水の面積比が 5.0% 以下 | 782 |
| 3 | さらに、30 年以内に震度 6 弱以上の確率が 30.0% 以下 | 544 |
| 4 | さらに、住宅地の地価の標本が 4 件以上 | 126 |
| 5 | さらに、東京駅から 150km 以内 | 11 |
この表の読み方
手順の 1 つ目は、譲れない条件を 1 つか 2 つだけ決めることです。条件を最初から多くすると、候補が 0 件になって、どの条件が厳しすぎたのか分からなくなります。表の 2 段階目のように、まず 1 つだけ足して件数を見ます。
2 つ目は、条件を足すたびに残る件数を確かめることです。この例では、3 段階目から 4 段階目で 418 件が減っています。これは地価が高い町が落ちたのではなく、住宅地の地価公示の標準地が少なく、地価を比べられない町が落ちたためです。条件の中には、町の良し悪しではなく、データの有無で件数を動かすものがあります。
3 つ目は、残った町を地図で見て、条件の端にある町を探すことです。たとえば洪水の面積比が上限ぎりぎりの町は、条件を少し緩めるだけで候補が大きく増えることがあります。4 つ目は、候補を 3〜5 件に絞ったところで、市区町村ごとの詳細ページと空き家バンクを開くことです。最後の 5 つ目は、住所ごとのハザードマップと現地の確認です。現地で見る項目は「候補の町を現地で確かめるチェックリスト」にまとめました。
読むときの注意
表の件数は、この記事で選んだ条件と上限値での結果です。上限を変えれば件数は変わります。条件の数値は、地図の絞り込みで自分の基準に合わせて動かしてください。
データが無い市区町村は、条件を満たさない町として数えています。データが無いことと、リスクが高いことは別の話です。
絞り込みは、候補を現地で確かめる前の足切りにすぎません。条件を満たす町が、あなたの暮らしに合う町だとは限りません。