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候補の町を現地で確かめるチェックリスト

安住マップが出している数字は、国や研究機関が公表している全国一律のデータを、市区町村単位に集計したものです。全国の町を同じ物差しで比べられる一方で、1 軒の家や 1 本の道の状況までは分かりません。この記事では、候補を絞ったあとに現地で確かめたい 7 項目を、データで分かることと並べて整理しました。

家を決めたあとに「こんなはずではなかった」となるのは、たいてい地図に載らない事情です。夜の暗さ、冬の道、近所の人との付き合い方などは、データには出てきません。現地に行く前に何を見るかを決めておくと、短い滞在でも判断の材料を持ち帰れます。

項目安住マップのデータで分かること現地で確かめること
水害洪水・内水の浸水想定区域と、想定される浸水の深さ過去の浸水の跡、水路や側溝の流れ、電柱や公共施設にある浸水深の表示、雨の日の道路の水の流れ
土砂災害土砂災害警戒区域の有無裏山や擁壁の様子、斜面の崩れた跡、雨の日の沢の水の量
地盤地震の揺れやすさの確率(代表点 1 点)旧版の地形図で昔の地形(川や池の跡)、地名の由来、周囲の擁壁のひび
買い物・医療市区町村全体の食料品店と医療機関の数自宅候補から歩いて、または車で行ける距離。営業時間と、夜間・休日に頼れる医療機関
通勤・通学駅までの直線距離(東京・大阪・名古屋)通勤や通学の時間帯に実際に乗って、乗り換え、運行本数、駅から家までの道
冬の暮らし最深積雪と 1 月の平均気温除雪の担い手、道路の凍結、暖房にかかる費用、雪かきの頻度を住民に聞く
空き家空き家バンクの有無と公式ページ建物の傷み、水道・下水・ガスの種類、再建築の可否、地域の自治会やごみ出しの決まり

この表の読み方

表の左から順に、項目、安住マップのデータで分かること、現地で確かめることを並べています。中央の列は、地図で候補を絞るときに使った数字の意味です。右の列は、その数字だけでは分からず、足を運んで確かめることです。

現地には、天気の違う日に 2 回以上行くことをおすすめします。晴れた日の昼間だけでは、水の流れ、道の暗さ、冬の雪の様子は分かりません。雨の日に水がどこへ流れるかは、降った日にしか見られません。住民に話を聞ける機会があれば、ごみ出しや自治会、除雪の分担を尋ねてください。

空き家を探す場合は、建物の傷みと、水道・下水・ガスの種類、再建築の可否も確認します。空き家バンクの掲載情報は、自治体ごとに項目の詳しさが違います。気になる物件は、自治体の担当窓口に問い合わせて、内見と合わせて確かめてください。

見て回る順番は、駅や最寄りのバス停から家まで歩き、次に家の周りの水の流れと斜面を見て、最後に買い物と医療の施設を回る形が無理がありません。歩いた道のりは、写真と一緒に記録しておくと、候補を比べるときに思い出す手がかりになります。1 回目は見る項目を絞り、2 回目に気になった点だけを掘り下げると、短い滞在でも判断の材料が残ります。

読むときの注意

この表は、確かめる項目の例です。すべてを網羅しているわけではありません。家族の事情に合わせて、項目を足してください。

ハザードマップの想定は、河川や地形について公表されている範囲のものです。想定に載っていないから安全とは言えません。災害の種類ごとに、自治体のハザードマップも確認してください。

不動産の売買や賃貸の契約に関わる判断は、宅地建物取引士や専門家に相談してください。この記事は、その代わりになりません。

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