大阪から 120km 以内で災害リスクが低く地価が安い町
関西で移住先を探すときに効くのは、通勤圏かどうかよりも「南海トラフ地震の想定にどこまで近いか」です。このページでは、大阪駅から直線距離 120 km 以内の市区町村に、洪水浸水想定区域 面積比 5.0% 以下と、30 年以内に震度 6 弱以上となる確率 30.0% 以下という上限を重ね、住宅地の地価が安い順に 24 件を並べています。
120 km 以内の 288 市区町村のうち、3 つの条件をすべて満たすのは 24 件でした。内訳は 奈良県、滋賀県、和歌山県、京都府、兵庫県、大阪府 の 6 府県です。和歌山県・三重県・高知県のように太平洋に面した地域は、確率が 70% 前後になるため 30.0% の条件でほとんど落ちます。残るのは内陸の盆地と、播磨・丹波の山際です。いちばん安いのが 奈良県吉野町(14,150 円/m2)、表の中でいちばん高いのが 大阪府大阪市天王寺区(563,000 円/m2) でした。
| 市区町村 | 都道府県 | 地価 | 洪水 | 地震 | 大阪から近い |
|---|---|---|---|---|---|
| 吉野町 | 奈良県 | 14,150 円/m2 | 3.3% | 23.4% | 47.5 km |
| 日野町 | 滋賀県 | 14,800 円/m2 | 3.0% | 10.5% | 76.9 km |
| 甲賀市 | 滋賀県 | 16,650 円/m2 | 2.2% | 22.5% | 67.9 km |
| 下市町 | 奈良県 | 18,000 円/m2 | 3.4% | 23.0% | 46.7 km |
| 宇陀市 | 奈良県 | 22,800 円/m2 | 3.6% | 26.0% | 46.0 km |
| 橋本市 | 和歌山県 | 28,500 円/m2 | 3.5% | 22.5% | 44.3 km |
| 平群町 | 奈良県 | 34,750 円/m2 | 2.3% | 25.3% | 20.4 km |
| 南丹市 | 京都府 | 37,500 円/m2 | 5.0% | 6.0% | 45.1 km |
| 相生市 | 兵庫県 | 42,500 円/m2 | 4.5% | 25.2% | 94.6 km |
| 豊能町 | 大阪府 | 44,600 円/m2 | 2.2% | 4.1% | 24.1 km |
| 猪名川町 | 兵庫県 | 48,900 円/m2 | 3.2% | 4.2% | 24.0 km |
| 熊取町 | 大阪府 | 51,150 円/m2 | 3.4% | 16.7% | 35.9 km |
| 神戸市北区 | 兵庫県 | 62,150 円/m2 | 2.8% | 13.1% | 32.2 km |
| 貝塚市 | 大阪府 | 63,350 円/m2 | 4.7% | 27.0% | 32.0 km |
| 河内長野市 | 大阪府 | 67,000 円/m2 | 2.5% | 14.3% | 27.9 km |
| 大津市 | 滋賀県 | 77,350 円/m2 | 3.4% | 13.1% | 48.0 km |
| 生駒市 | 奈良県 | 90,100 円/m2 | 3.7% | 27.5% | 18.7 km |
| 堺市南区 | 大阪府 | 99,300 円/m2 | 1.9% | 20.1% | 24.0 km |
| 大阪狭山市 | 大阪府 | 100,750 円/m2 | 2.8% | 24.1% | 22.8 km |
| 交野市 | 大阪府 | 112,000 円/m2 | 4.9% | 24.6% | 19.3 km |
| 堺市東区 | 大阪府 | 126,000 円/m2 | 2.2% | 29.8% | 18.6 km |
| 箕面市 | 大阪府 | 206,000 円/m2 | 1.8% | 7.5% | 14.0 km |
| 京都市北区 | 京都府 | 292,500 円/m2 | 3.2% | 12.6% | 44.4 km |
| 大阪市天王寺区 | 大阪府 | 563,000 円/m2 | 3.4% | 29.9% | 5.4 km |
この表の読み方
洪水の 5.0% は「想定最大規模の降雨で浸水が想定される区域の面積が、市区町村の面積の 5.0% 以下」という意味です。区域はハザードマップポータルサイトのタイルを行政区域で切り出して集計しています。市街地が区域の外にあっても、河川沿いの農地が広ければ比率は上がりますし、比率が低くても住む場所が区域の中なら浸水します。
地震の 30.0% は、防災科学技術研究所 J-SHIS の確率論的地震動予測地図から取った「今後 30 年以内に震度 6 弱以上の揺れに見舞われる確率」です。役場の代表点 1 点の値なので、同じ市区町村でも地盤によって実際の揺れやすさは変わります。
地価は国土交通省の地価公示のうち住宅地の標準地を市区町村ごとに集計した中央値です。標本が 4 件未満の市区町村は、1 地点の当たり外れで中央値が大きく動くため表から外しています。表に無い町が高い・安いという意味ではありません。
距離は大阪駅と市区町村役場の間の直線距離です。所要時間ではないので、新幹線や高速道路が通る町とそうでない町では、同じ距離でも移動の負担がまったく違います。
読むときの注意
3 つの条件はいずれも市区町村全体を対象にした概算値で、住む場所そのもののリスクではありません。候補が決まったら、その住所をハザードマップポータルサイトの「重ねるハザードマップ」で必ず確認してください。
この表では土砂災害警戒区域・津波浸水想定・積雪を見ていません。山あいの町では土砂災害、日本海側では積雪が生活に効いてきます。地図の絞り込みで条件を足して確かめてください。
地価が安いことは、土地の需要が小さいことの裏返しでもあります。将来推計人口や医療機関の数と併せて読むと、安さの理由が見えてきます。市区町村名から詳細ページに進むと、全指標と全国順位、出典を確認できます。